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バスガイド通信 3月29日 岡山方面日帰り研修

3月29日岡山県への日帰りの研修に行って参りました。
この日は前回の研修と打って変わっての晴天でしたが、ところどころで雪が降り、とても寒い中での研修でした。


備前焼の町として知られる備前市閑谷にある日本最古の庶民のための学校、閑谷学校を訪ねました。
藩主池田光政公によって設立されたこの学校は建物の完成までに三十年もかかっているというのですから驚きです。
ですが敷地内のいたるところに排水や防火の設備、屋根には備前焼の瓦などといった工夫が凝らされていますので
時間がかかるのも納得させられます。
付近一帯は国の特別史跡に指定され、自然豊かなこの地ではたくさんの著名人を輩出しています。
童謡『赤とんぼ』の作者である三木露風(みきろふう)もその一人です。
講堂は1701年(元禄十四年)に完成した建物で、国宝に指定されています。
ここでは儒教の授業が行われていたそうですが、生徒達は皆、内容を暗記していたので灯りは必要なかったそうです。
私達も円座とよばれるイ草で作られた丸い座布団にすわり講義して頂きました。
背筋がぴんと伸びる貴重な経験をさせていただきました。
秋には中国から持ち帰られた櫂の木が赤と黄に染まり大変美しい事でも知られています。
秋の紅葉の時期には私達もお客様とともにお訪ねしたいと思います。

また、閑谷学校は水戸の弘道館、栃木の足利学校と共に世界遺産登録を目指しているそうです。

最後に論語の一つをご紹介いたします。

「あやまちて 改めざる これをあやまちという」

素直に自らの過ちを認め、改める。そんな人間でありたいと思います。

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